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11/24  世界大学ランキングに思う

イギリスの教育専門雑誌「タイムズ・ハイヤーエデュケーション(Times Higher Education)」から, 先日(9月5日)、世界大学のランキング(World University Ranking 2018年版)が発表されました。 日本では、東京大学がトップで46位、次は京都大学で74位、その後は200位以下まで日本の大学は世界的なプレゼンス、存在感がゼロという結果だそうです。「昨年の39位から7段階ダウン」などと報じられています。 こんなものに一喜一憂したり、あまりまじめに考えることには意味がないことは当然としても、日本の惨状には目を覆いたくなるのではないでしょうか。 また、英クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds:QS)からアジア大学ランキング2018も最近(10月16日)発表されました。アジア・ランキングはあまり見たことのない方が多いかと思いますが、ちょっと考えさせられます。今年も技術立国日本には厳しい風が吹き荒れました。東芝の崩壊に代表されるように、日本経済を引っ張ってきたエレクトロニクス産業がことごとく衰退してく様子には皆さんも心を痛めているのではないでしょうか。 アメリカのトランプ政権の誕生、イギリスのEUからの撤退、中国の一帯一路、などなど、政治・経済にも世界的に大きな変革の嵐が吹いています。技術の世界にあっては IoTやAIなど beyond Moore の大革命 ”ディープ・イノベーション” がなされようとしています。 移民の力で成り立ってきたアメリカ合衆国、陸続きの国々から成り立ってきたEU、同一民族で巨大化を意図する一帯一路の中国、などの世界環境の中にあって、人口減と少子高齢化に向き合う ”島国・日本” は今こそ何が求められているのかを真剣に考える時ではないでしょうか。”忖度” や ”~ファースト” などと政治家さんやお偉い官僚さんが大騒ぎしている間に ”島国・日本” は益々小さくなっていくことを否定することはできないように思います。いま、”島国・日本” には ”多様性(ダイバーシテイ)” が求められているのではないかと強く思えてなりません。グローバルという言葉の意味が分からなくなってきたのは私だけでしょうか。 QSアジア大学ランキング2018年 1 南洋理工大学(NTU) シンガポール 、2 シンガポール国立大学(NUS) シンガポール 、3 香港科技大学 香港 、4 KAIST 韓国 、5 香港大学 香港 6 清華大学 中国 、7 復旦大学 中国 、8 香港城市大学 香港 、9 北京大学 中国 、10 香港中文大学 香港 、11 ソウル大学 韓国 、12 浦項工科大学 韓国 、13 東京大学 日本 、14 東京工業大学 日本 、15 大阪大学 日本 、16 高麗大学 韓国 、17 京都大学 日本 、18 成均館大学 韓国 19 延世大学 韓国 、20 東北大学 日本 ちなみにこの評価は、以下の方式で算出されたそうです。•学界からの評判 30% •企業からの評判 20% •教員あたりの学生数 15%•論文引用数・論文引用割合 20% •PHD(博士号)を持つ教員数 5% •外国人(教員・学生)の割合 5% •交換留学生の割合 5%